入試広報課リポート)サヤマdeシネマ・東京国際映画祭プロジェクト 始動! ~映像で「表現すること」と「コメディ」について~

今回は、サービス経営学部の授業を聴講しました。
大型連休明け間もない5月9日(火)の大教室には1年生から3年生までのおよそ130名の学生が集まっていました。代表の学生の合図で、全員起立し「よろしくお願い致します。」という丁寧なあいさつの後、授業が始まりました。

実はこの授業、1年生の「サービス・ラーニング(メディアイベント)」と2年生の「チームワーク・ラーニング(メディアイベント)」、そして3年生の「リーダーシップ・ラーニング(メディアイベント)」が、同じ時間、同じ教室で一緒に開講されています。教員から学生が学ぶというだけでなく、先輩と後輩が1つのチームとして一緒に取り組むことで、学生間でもお互いに学び合うことが出来るのです。

授業の目的は、東京国際映画祭等のメディアイベント運営に実際に携わる事で、地域・社会貢献、経済効果等の知識を身につけること。そして、チームの一員、またはリーダーとして職務達成を意識したコミュニケーションスキルを実践することです。

前期授業では、映画館がない狭山市で開催する映画祭「サヤマdeシネマ」を学生自らが企画・運営します。後期は「東京国際映画祭」へ参加し、プロの現場スタッフと一緒にイベント成功を目指します。毎年100名以上の学生が携わっている2大プロジェクトです。

今日の授業は、座学です。担当の德田先生より授業内容が説明されます。

「どちらの映画祭にしても、スタッフとして、映画を観に来る人に説明ができないといけない。説明ができないと自信のないサービスになってしまう。今日、これから見せるCMや短編映像も、映画と同じように“表現をすること”である。それぞれの作り手がそれぞれの形で“楽しさ・面白さ”を表現する。皆さんはどのように感じるのでしょうか。」

德田先生が事前に選んだ数々の映像を流すと、学生達は真剣な眼差しで自らが感じる“楽しさ・面白さ”を探します。明確な答えのない課題に、真剣に向き合う学生の表情から、このプロジェクトへの本気度を感じずにはいられませんでした。

授業後半は、「コメディからも考えよう」というテーマで瀬沼先生がお話されました。瀬沼先生は、元吉本興業のお笑い芸人。当時は、ネタがウケない厳しさを存分に味わったと言います。瀬沼先生は、先輩芸人の今田耕司さんの印象的な言葉を紹介しました。

-『つまんない、と言いたくない』-

瀬沼先生は学生に問いかけます。「映画もお笑いのネタも、プロが膨大な時間をかけて作り、私たちは圧縮された完成形を見ることになる。もし私たちが、その背景にある膨大な時間も理解できたら、更に面白いのではないか」「何事もつまらないと切り捨てずに好奇心を持って面白がれたら、より楽しいのではないか」。

学生達は、この授業で何を感じたのでしょうか。

【学生の感想】

・自分たちが0からイベントを作っていくのだと思うと、とても楽しみだし、自分がどこまでやれるのか知りたい。もっと興味を持ってしっかりと学んでいきたい。

・作り手の気持ちや背景にあるものを意識して、作品に触れていきたい。

・つまらないというのは簡単なことだが、その中に面白さや興味深さなどを見出すことで今まで見えなかったものが見えてくるかもしれない。人間関係においても、相手をより理解することができるきっかけになるかもしれないので心掛けたい。

前期授業のプロジェクトである映画祭「サヤマdeシネマ」は、例年通りであれば9月開催予定です。それまでに、学生自身がどのような答えを出し、運営に携わっていくのか、今後も見ていきたいと思います。


少しでも、西武文理大学のサービス経営学部の授業に興味を持っていただけましたら、ぜひ、オープンキャンパスにお越しください。体験授業もあります。詳細はこちらから!

(入試広報課 中川)